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	<title>+++++Novel+++++</title>
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	<description>Only you can make me happy or cry.</description>
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		<title>私は彼女に恋をする。3</title>

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私は今、ちょっと拗ねている。…</description>
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私は今、ちょっと拗ねている。自分で宣言するのもへんだけど、兎に角、もやもやした気分が治らない。理由は簡単だ、さっきから鈴の背中しか見てないから。ちょっとくらい、こっちを振り向いてくれてもいいじゃない？とか、呪いの言葉を念じているんだけど。

カタカタカタと、軽快に鳴っては止まって、またゆっくりとカタカタカタ…。鈴のノートパソコンのキーボードの音だ。締め切りが近いのに原稿が出来上がらない、そう言って疲れた顔で仕事を持って帰ってきたのが３日前。
今夜も、鈴は会社から帰ると、ご飯とお風呂以外はずっとカタカタカタとキーボードを叩いていた。私はこっそりいじけて先にベッドに入る。当然、寝付けるわけもない。でも鈴が隣りにいない所為で寝付けないなんて知られたくなくて、布団の中で固まっていると、ボロボロになった鈴が日付も変わって暫くした頃、やっと隣りに入ってきた。本当はすぐにでも抱きつきたかったけど、がっついてるみたいで（実際、がっついてるけど）恥ずかしいし、何より疲れ果ててる鈴に負担をかけたくなくて、寝ているふりを続けた。でも、少しずつ少しずつ、寝返りをするように身を寄せていって、最終的に、鈴の背中におでこをくっつける、まで辿り着いてようやく少しホッとした。

あと何日で終わるんだろう？私が寂しいから、だけじゃなくて、疲れ果ててる鈴が心配なのだ。ご飯も少ししか食べないでドリンク剤とブラックのコーヒーばかり飲んでいる。鈴は胃が強くないんだからね、自分で分かってる？

鬱々しながら、でもようやくうとうとし始めた頃に、ゴソっと鈴がこちらに寝返りをうった。そのまま鈴の胸にすっぽり包まれる。鈴も寝ぼけているのかな、そう思いながら霧のかかる意識のまま鈴の腕の中に自分から潜り込んだ。
「ごめんね、若葉」
小さな声で鈴が呟いた。急に名前を呼ばれて、眠りの国から一気に引き戻される。でも鈴は、私が目を覚ましたことに気づいてないみたいだった。独り言、かな…、私は狸寝入りのままで鈴の様子を伺った。
「締め切り済んだら、美味しいご飯食べに行って、映画も観て、ウインドウショッピングもして、散歩もして…あと、何がしたい？」
ゆっくりと私の髪を撫でながら、鈴が呟く。返事は多分、期待してない。期待してないだろうから、私は鈴に返事をしてあげることにした。
「一緒にお風呂にはいって、テレビのお笑い観て、おしゃべりしたい！」
寝てると思っていた私からの突然の反応に、鈴はびっくりしたように目を丸くした。
「…ごめんね、起こしちゃったか」
鈴が困ったように笑って謝る。謝らないでよ、本当は起きてたんだから。寝たふりしてた私の方が嘘つきなんだから。
「…、鈴、明日はコーヒー禁止ね、飲んでもいいけどミルクを入れてカフェオレにして。ただでさえ胃が弱いんだから。」
私の突然の申し出に、鈴はまた目を丸くした。それから泣きそうに微笑んで、私の耳元に囁いた。
「うん、ご飯もちゃんと食べるよ、それから、0時前には布団に入る。」
「よし。いい子。」
何様って感じだけど、私は鈴の頭を、よく出来ましたと撫でてあげる。
「ありがと。大好きだよ、若葉…」
優しく抱きしめられたから、私も鈴の背中に手を回した。久しぶりの抱擁にドキドキする。鈴の匂い、鈴の柔らかさ、鈴の体温…ダメだ、落ち着け私、治れ、私…
「若葉…」
鈴の囁く声が少し掠れて耳元をくすぐった。
「ね…、…イイ…？」
体中が、甘く、痺れた。

「おっはよー、若葉、朝だよ！！」
…やけに元気な鈴の声。まって、もうちょっと寝かせて…だって眠ったの4時だよ…？
「仕事、遅刻するよ！朝ごはんも久しぶりにちゃんと作ってあるからね、ホラ、起きて」
「…鈴、締め切りでボロボロなんじゃなかったっけ？なんでそんなに元気なの、今朝は…」
私が頑なに潜り込んでいる布団を引っ剥がして、鈴はにんまり笑った。耳元にちゅっと軽いキスが降ってきて、その位置のまま、いたずらっぽく鈴が囁いた。
「若葉成分、たっぷり補給したもん？」
「何、そのオヤジみたいなの！」
…ああ…たっぷり供給してしまった…。

そんな朝があったからって、鈴の仕事の締め切りが消滅する訳ではないのだけれど。
鈴は今夜も、リビングのテーブルでノートパソコンを開いてカタカタとキーボードを叩いている。私は呪いをかけるのをやめて、本を1冊携えて鈴の後ろに座り込んだ。ぴたっと鈴と背中を合わせて軽くもたれる。私の体温を感じて鈴が振り向いた。鈴は、何してるの、なんて訊かなかったけど。
「何の本、読んでるの、若葉？」
「……。エロ本。」
「え。」
流石の鈴も固まる。
「しっかり『供給』出来るように、勉強しておくの。」
あっけにとられてた鈴が、ツボにハマったように笑い声をあげた。
「期待してる（笑）」

鈴の仕事の締め切りは、明後日だ。




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		<dc:date>2016-07-15T20:29:36+09:00</dc:date>
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		<dc:publisher>WOX</dc:publisher>
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		<title>私は彼女に恋をする。2</title>

		<description>




「これはどう？」
曖昧な線で…</description>
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「これはどう？」
曖昧な線で描かれた油絵が白いパネルに収まっている。油絵と言ってもレプリカなのだけど。白い壁に白いパネルが、なんだか純潔な空間を作り出していた。
「これは誰の絵？」
美術に疎い私は、無知を恥じ入ることもなく、パネルを持ち込んだ鈴に問いかけた。
「ルノワール」
鈴は絵を見るのが好きで、何度か美術館にデートに行ったことがある。一緒に並んで作品を眺めるけど、私には何が描いてあってどう凄いのかチンプンカンプンだったりした。鈴に訊いてみると、たまには解説してくれるけど、大体は、私もよくわかってない、と笑って返された。
「綺麗な絵だね」
壁の前に並んで座り込んで、パネルを眺めた。
「お茶でも飲む？」
鈴が立ち上がる。
「若葉はミルクティーだよね？ 私はコーヒーにしようかな。」
「頼んでいいの？」
もちろん、そういってスルッとキッチンへ向かった。

この輪郭のない細かいストロークで描かれた絵に鈴は何を見てるのかな。同じものを見れたらいいのに。

「ほい、ミルクティー」
「ねえ、鈴。この絵、何が描いてあるの？」
「草原とドレスの女の人達」
ほら、ここが人間、指を伸ばしてパネルに触れる。
「あ、ほんとだ」
私は絵心皆無だからなあ…。
またふたりでパネルの前に肩を並べて座り込んでいた。
部屋にはちょうど南側の窓から明るい光が差し込んでいる。明るくて清潔な白に囲まれた鈴が、なんだか綺麗で儚く見えて、私は鈴を捕まえようと、鈴のコーヒーのグラスを持たない片手を思わず掴んだ。突然の私の行動に少し驚いたらしい鈴が私を振り仰ぐ。一瞬、私を見つめたと思ったら、気づけば引き寄せられて唇を奪われていた。軽く重ねられたキスと一緒に、アイスコーヒーのグラスの氷がカランと音を立てる。
「…どうしたの、鈴？」
先に手を伸ばしたのは私だったのだけれど。
「…若葉が真っ白な天使みたいで、何処かに飛んで行っちゃいそうで。…捕まえなきゃって…。」
「バカだなあ」
私もバカだ、バカップルだ。
「ねえ、若葉？」
「どうしたの？」
「今日はずっとここに座って、いちゃいちゃしてようよ？」
「こ、こで、す…、るの…？！」
思わず赤面した私に、鈴が噴き出す。
「してもいいけど、カラダ痛いよ？笑」
「！！！！！」
そう言われて、自分の行き過ぎた妄想（と深層心理の欲望）に、その場を逃げ出したくなった。
「ダメ、逃がさない。」
鈴が私の腕を掴んだので、私は逃げられなくなってしまった。
「まあ、する可能性もあるとして、若葉と何にもしないまったり時間を楽しもうかなって」
「ご…ごめんなさい、酷い妄想を…」
謝るから、反省してもう言わないから、忘れて！
「だから、する可能性も、っていってるじゃん」
鈴が声をあげて笑う。そんな鈴の笑顔につい見惚れて、一瞬、今しがたの恥ずかしさを忘れていた。
「ん？」
「…鈴が楽しいなら良かった、私、鈴の笑顔が大好き。」
『させて』くれるならもっと楽しいんだけど？、鈴がいたずらっぽく意地悪を言うから、私は我に返って鈴の胸元にグーパンをお見舞いした。

「若葉？」
「なに…っ！」
呼ばれて顔を上げる間もなく、唇に甘い温度。ゆっくりと啄ばまれてから深くなる。私の脳裏が真っ白になった。
暫く探られてから、少し唇が離れた隙に横を向いて思わず逃げた。鈴は無理やり追ってはこなかった。代わりに細い指で私の髪を撫でて優しく梳いてくれる、ゆっくりと、何度も。

気持ち、いい…

私は鈴にぎゅっと抱きついた。鈴も空いた片腕で強く抱き返してくれる。鈴のボディーソープの香り。耳元に触れる息使い。
「ふ、…ぅ…っ…」
背中にきゅっと甘い痺れが走った。さっきの口づけの余韻と私の髪を撫でてくれる感覚に、恥ずかしくも私は達してしまった。

「大丈夫、若葉？」
顔を上げられずに丸くなって俯く。
「すずの…ば、か…ぁ」
泣きたいくらい恥かしい
「わーかーばー？」
「…ちょっと放っておいて」
「可愛かったよ」
「からかうなーー！」

「ほんとだよ、若葉。愛してる」

極限まで丸まって耳も塞いでいたので、どうやらとても大事な鈴のセリフを聞き逃した。

「鈴、今…？」
「若葉、愛してる」

恥ずかしさが吹っ飛んだ。いや、更に恥かしがらなきゃいけないシーンなんだけど。

「鈴、もう一回！」
「3回もいわないよ、2回で出血大サービス」
「すずうううぅぅぅ」



ありがとう、何も予定のない1日。


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		<dc:date>2016-07-15T20:27:42+09:00</dc:date>
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		<title>私は彼女に恋をする。1</title>

		<description>




「髪が爆発するーー！』
若葉…</description>
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「髪が爆発するーー！』
若葉（わかば）が自分の癖っ毛のロングヘアを抑えながら、鏡に向かって意地を焼いていた。
梅雨の晴れ間の休日、確かに湿気の多いこの時期は、天然パーマには厄介だと聞く。私は生まれ持って超ストレート、言って見れば超剛毛…自分で悲しくなったから、やめよう。…なので、若葉の苦悩に共感してあげられない、寧ろ、普段より強くウェーブのかかったロングヘアが可愛くて好きなのだけれど。
鏡とにらめっこする若葉の隣で、私は家宝レベルに大切にしているジュエリーケースの中を物色していた。
「今日はこのネックレスしたいな。」
小さなモチーフのネックレスの細い鎖を指先に絡めて持ち上げながら、私は可愛い恋人に意見を伺った。そう、私達は同性のカップル。
「やだー、今日はどうしてもこっちの指輪にして。」
私たちは一緒に出かける時、お揃いのアクセサリーをつけることにしている。気づくひとは少ないかもしれないけど、さり気ない恋人同士アピールだ。
「なんで？」
「なんでも！」
そう言い切る。頑固な若葉にはいつもかなわないと私は思っているのだけれど、若葉は若葉で、私のマイペースにつける薬はないといつも呆れている。
実は微妙にネックレスに合わせて服装もコーディネートしてたんだけど…まあ、いいか。
「ありがと、鈴（すず）」
「なんで？」
「だから、わがまま…聞いてくれて」
そう言って急に真摯な顔になるから、私の恋人は愛おしくて仕方ない。生来、真面目で素直なひとなのだ。
「そんな大したことじゃないじゃん。ほら、出かけよ？」
指輪をはめてジュエリーケースを閉じる。カバンを担いだ指にお揃いの指輪が控えめに光って、ちょっとくすぐったくて、でも幸せだ。
まあ、出かける、なんて大層なことを言ってはみたけど、別に遠出するわけでも、誰かと会うわけでもない。近所のショッピングモールにふらっと行きたくなっただけなのだ。
それでも、一応、私は薄化粧をして恥ずかしくない程度には服を整えていた。がんばっておしゃれをしている私の可愛い彼女を見るのも大好きだったし、その隣を歩けるくらいにはカッコつけたかったから。

部屋の鍵をかけて、いつもの会話をしながらエレベーターで下りて、ちょうど来たバスに乗る。モールまでは停留所5つで、降車口のステップを順番に降りたら、もう目的地。毎日一緒にいて、毎日喋ってるのに、不思議と尽きない話題で時間が過ぎていた。

けれど、さっきも言ったように、目的地に目的があるわけでもないのだ。
ウインドウショッピングを楽しめるのは女子だけだと世間は言うけど、じゃあつまり、女子のカップルにはぴったりのデートコースってことじゃない。

あの服を見てみたい、あっちのオーガニックの店に欲しいものがあった、そういえば新譜のCDをチェックしてこなきゃ。

ひとしきりモールのなかをウロウロして、人混みにちょっと疲れた私は、休息を求めて立ち並ぶショップをぐるっと見回した。
「コーヒー飲みたい、そこのカフェに入っていい？」
「うん。鈴はアイスコーヒー？私はコーヒー飲めないから、いつものパフェを頼もう…、あ、新しいフレーバーも出てる！あれにしよう。」
カフェの幟に書かれた季節のフェアの写真を見ながら、若葉は嬉しそうにカウンターへ向かう。
「…そのパフェ、流行ってるけど、とんこつラーメン1杯分のカロリーだってさ。」
改めて二人でメニューを覗き込みながら、私はSNSで見かけた情報を口にした。
「え…この後のお昼は、豚骨ラーメン食べに行こうと思ってたのに…」
「マジか」
この見事な計画倒れっぷりはあんまりだ、私は思わず笑ってしまう。
「だって！豚骨なのにあっさりスープの細縮れ麺、って、この前ここのラーメン屋さんが雑誌の特集に載ってたんだもん、たまたま見ただけだけど。」
ラーメン目的になんて来てないんだから、ともごもご言い訳する若葉が可愛くて、私はついついからかってしまった。
「ブタメン食べてな」
「60円のランチですか…」
ダイエットにはいいよね…、と結構本気な口調でつぶやく。あれ、このあとはほんとに駄菓子コーナーに行かないとダメ？そういえばよっちゃんいかが食べたいかも。
私のコーヒーと若葉のパフェを乗せたトレーを受け取ると、私たちはさっきまで見て回っていたお店のあれこれを話しながら、空いてる二人がけのテーブルを陣取った。
「残ったお金で好きなもの買えば？アクセサリーとか？」
「そうだ、アクセサリーだよ！目的忘れるとこだった！」
キリッと若葉が顔を上げた。
「目的があったんだ？」
初耳だ。なんとなく部屋に篭っているのも退屈だし、せっかくの梅雨の晴れ間だから外にでも出てみようか、そう言い出したのは若葉だった筈。
「あるよ！さっさと食べて飲んで、行かなきゃ！」
「お店は逃げないし、時間は夜まであるよー？」
私はブラックのアイスコーヒーを、テーブルに肘をつきながらストローでゆっくり啜った。
「…そっか。落ち着け私。」
「そうそう、落ち着け、若葉。」

「あのね、この指輪と重ねづけ出来る指輪を探しに来たの。」
「ほう？」
若葉が目的にしていたアクセサリーショップは、確かに若葉に似合いそうなフェミニンでオシャレな品揃えだったのだけれど。
「いつもつけられるようにシンプルなのを選んだでしょう？そうしたら、最近は重ねづけするのも流行ってるみたいだし…鈴、可愛いもの好きじゃない？だから、折角だから可愛いのとシンプルなので、甘辛ミックスにしようかなって。」
どうやら、可愛いものセレクトは私の好みに合わせてくれているらしい。まあ、確かに私は無駄に無節操に可愛いものに興味を持つ傾向があった。ぬいぐるみやらフリルやらレースも、花も。でも、自分には似合わないので、代わりに若葉に身につけてもらう。実は外見がいかにも可愛らしい若葉の方が、機能性重視の質ではあるのだ。けれど私はしらばっくれてふわふわと可愛い恋人の所為にした。
「おー、さすが若葉、女子力高いねえ。」
「…女子力は鈴のが高いです。」
「なに、今の台詞の間は？」
「言わせないでよ、どうせ料理も裁縫も出来ないわよ」
そこは、私が若葉をかわいいと思う萌えポイントでもあった、ギャップ萌え。そんなことを言われても当然、本人としては嬉しくはないだろうから、言わないけど。
「人間、得意と不得意あるって、個性個性」
だから、もっともっぽいことを言って誤魔化した。
「あ、コレ良くない？華奢だけどお花のポイントが可愛い」
うん、なかなか。
「あれ、サイズ11号しかないね、鈴は9号だよね？在庫あるか訊いてみよう…すみませーん」
丁寧に陳列を直していた男性店員がこちらを見やってやってくる。若葉の希望を聞いて、すぐに笑顔で答えた。
「あ、はいはい、ありますよ、品出し出来てなくてすみません。…あれ、お揃いですか？仲良しさんなんですね。」
「恋人です。」
若葉が飄々として言った。割とこの子はこういうことに躊躇しないし、たとえ偏見の目で見るひとがいても、自分たちは番いだと堂々と示すのだろう。
「……。あ、なるほど、リア充なんですね、爆発するんですね。」
へらっと笑った店員のとんでもない言い草だったけれど、若葉は気にならなかったらしい。
「爆死してもお墓まで一緒なんで大丈夫です。」
「うわー、是非爆ぜてください（笑）、…あ、ジュエリーケースに並べてお包みしましょうか？」
「わ、すごい、お願いします！」
…なんだろう、この一瞬に起きた妙にコミカルなノリと二人の意気投合っぷり。私、のけもので狡いじゃない。

外はすっかり暗くなっていた。少しひんやりとした空気が気持ちいい。半日歩き回って疲れている筈なのに、足取りも心なしか軽く、アクセサリーショップの可愛らしいショッピングバッグを揺らして若葉がバスのステップを昇るのを追いかけた。
「変わった店員さんだったね。」
と、変わったお客さんだった若葉が言う。
「さっきのやり取りは傑作だったよ、いいもの見れた」
「指輪の目的も果たしたし、鈴もいいもの見たし、今日は素敵なデートだったね。」
「うん」

それから。
適当に用意した夕飯の片付けを私がしてると、シャワーを浴びて戻ってきた若葉が、件の指輪の箱を目の前に、ソファで腕組みをして何か唸りはじめた。
私がタオルで手を拭きながら近寄ると、尚更俯いて唸る。
「…どうしたよ？やっぱなにか不満だった？」
「…恥ずかしくて言えない…」
若葉がもごもごと答えるので、よく聞き取れなくて聞き返す。
「へ？」
「…恥ずかしくて、鈴に私の指に指輪を嵌めてなんて、言えない…」
真面目で合理性を好む若葉が、でもたまにものすごくロマンチストなところを垣間見せるのも、言ってみればギャップ萌え。
「言ってるよ？　…じゃあ、座って、手えだして？」
新しく買った花モチーフの華奢な指輪が、可愛い私の彼女をさらに可愛く飾ってくれた、とかファンシーなことを素で思った、ので、ファンシーついでに、若葉の額にチュっと口づけてみた。
「…やめて、煽らないで、鈴、我慢できなくなるでしょ」
両手で顔を隠して照れているらしい若葉が文句を言った。
煽ってるのはどっちだ、本当は自分からキスも出来ない恥ずかしがり屋のくせに。

「若葉」
「なに？」
「今日もありがとね」
「ん？」
目的を果たした若葉より、多分、私の方がずっと幸せを噛み締めていた。昨日の貴女より今日の貴女が、明日の貴女が、もっと好きだよ。



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		<title>私は彼女に恋をする。〜キャラクター</title>

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登場人物。
pixivのイメレス…</description>
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登場人物。
pixivのイメレスをお借りしています。（http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=8923031）

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